VBScript廃止で困らないために、社内の自動処理を確認する
朝のパソコン起動時に共有フォルダーを開く。夜間にファイルを集めて帳票を作る。こうした処理が、担当者の目に入らないVBScriptで動いている場合があります。廃止の話を聞いても、まずは自社で使っているかどうかを確認するところから始めましょう。
VBAとVBScriptは別のもの
Excelのマクロでよく使うVBAと、Windowsのスクリプトとして使われるVBScriptは、名前が似ていても同じものではありません。「VBScriptが廃止されるからExcelマクロが全部止まる」とは言えません。一方、Excelを外側から起動している処理がVBScriptなら、影響を受ける可能性があります。
MicrosoftはVBScriptを非推奨とし、Windowsのオプション機能へ移し、将来の削除へ向けて段階的に扱う方針を示しています。非推奨の発表日と、社内の各パソコンで利用できなくなる日は同じではありません。Windowsのバージョンや機能の設定も確認する必要があります。
出典:Microsoft・Windowsで非推奨になった機能、非推奨機能の追加情報
探すのはファイルだけではない
担当者と一緒に、業務で使う「.vbs」のファイルを確認します。ファイルが見つかっても、その場でダブルクリックして試さないでください。ファイル更新や外部への送信など、見えない処理が走るおそれがあります。まず名前、保存場所、所有者、何に使うかを社内で整理します。
スタートアップ、タスクスケジューラ、ログオン時の処理、バッチファイルから呼び出していないかも確認します。自分のパソコンに見つからなくても、共有パソコンや管理サーバー側で動いていることがあります。権限のない場所まで勝手に調べず、管理者へ確認を依頼してください。
ファイルがないから無関係とも言い切れません。導入済みの業務ソフトや保守用ツールが依存している場合は、販売元の対応情報が必要です。製品名とバージョンを揃えて問い合わせると、話が進みやすくなります。
止まったときの影響で優先順位を決める
見つかった処理ごとに、実行する日時、入力、出力、利用者、止まると困る仕事を記録します。毎日動く処理でも手作業で代替できるものと、月に一度でも締め日に欠かせないものでは優先順位が違います。頻度だけで後回しにしないようにします。
自動処理の成功を誰が確認しているかも大切です。「何も通知が来ないから成功」という運用だと、止まってから気付くまで時間がかかります。出力の更新日や件数を確認する担当を決め、異常時の連絡先を残しましょう。これは置き換えが終わる前にも着手できる準備です。
別の言語へ変換するだけで終わらせない
PowerShellなどへの置き換えは選択肢になりますが、コードを変換して実行できただけでは完了しません。実行する権限、ネットワークの参照先、文字コード、ファイル名、日時の扱い、エラー時の動きまで確認します。処理自体が不要になっているなら、先にその業務を見直す判断もあります。
試験は本番と分け、代表的な入力と期待する出力を用意します。二重実行で二重登録しないか、途中で止まった後に再開できるかも確認します。導入元のソフトが関わる場合は、独自修正する前に販売元のサポート範囲を確かめてください。
機能を一時的に有効にできる環境でも、それを恒久対策にはしません。継続する期間、管理者の判断、置き換えの期限を決める必要があります。具体的な利用可否や予定は変わり得るため、この記事だけでWindows更新を止めず、公式の最新情報と社内の管理方針を確認してください。
相談前の簡易チェック
- 自動処理の一覧と担当者がある。
- VBScriptを使うか、管理者に確認できる。
- 止まると困る処理と代替手順を整理した。
- 本番から分けた試験と、切り戻しを計画している。
不明な処理が残っているなら、無料の簡易チェックと30分の無料相談へ。予約時にスクリプト、接続情報、パスワードや顧客情報を送らないでください。作業は2026年11月1日から、対応範囲は状態を確認してご案内します。